『想いの一枚過去にあり』第2回:残響装置:枢式
公式の『想いの一枚ここにあり』のパロディです。
ここでは主の今まで触れてきたTCG、DTCG、ボードゲームの中で特に好きなカードを紹介します。
「桜降る代に決闘を」(通称:ふるよに)以外のカードも扱う予定です。
第2回はウツロアナザーの切札<残響装置:枢式>(シーズン3)を紹介します。
第二拡張とともにやってきた悪夢
第二拡張:神語転晴で登場した<残響装置:枢式>は自分の通常札を全て取り除いて運営が容易した凶悪無慈悲な3枚の通常札と1枚の切札を追加するカードです。
ふるよに初の試みとして多くのプレイヤーがこのカードの登場に胸を躍らせました。
しかし、ウツロアナザーの悪夢はこの記事によって幕を開けることになります。
先行販売から10日後に組み合わせ禁止発動…。
ウツロアナザー/ハガネにおいて<大重力アトラクト>が使用できなくなります。
内容は単純でダストをばらまきながら間合を0にできます。
この頃の<残響装置:枢式>はターン終了時にダストが13になっていればその場で変身するため、ダストを5つ増やせる<大重力アトラクト>との相性が良かったです。
加えて間合を一気に0にすることができるため、<万象乖ク殲滅ノ影>との相性が抜群でした。
一気に6つの桜花結晶をダストに叩き落すこのカードは1度でも決まると甚大な被害を与えることができます。
そのため間合4に移動する必要がありますが間合0から間合4に移動するだけでもかなりの労力を強いられます。
このとき<望我>も展開しているため、あらゆるダメージが0になります。
攻めも守りも完璧なこのコンボは一般販売を待たずして禁止されてしまいました。
環境に終焉、来タル?
わずか10日で組み合わせ禁止が発動したウツロアナザー。環境では変身後の火力を生かして勝利に貢献します。
しかし、ウツロアナザー一色になったわけではありません。
ウツロアナザーは変身後、デッキは<万象乖ク殲滅ノ影><我ヲ亡クシテ静寂ヲ往ク><終焉、来タレ>の3枚になり、切札に<望我>を追加します。
全てのカードが非常に強力なカードです。
故に様々なデッキが考案されました。
例1 ウツロアナザー・サリヤ
<我ヲ亡クシテ静寂ヲ往ク>を最大限生かしたデッキと言えばこのデッキでしょう。
<Julia's BlackBox>によって得た追加基本行動は離脱、後退、纏い、宿ししかなかった行動に新たな選択肢を産みました。
なかでも<Form:YAKSHA>の追加基本行動を活用すると2/1攻撃、2/1攻撃、3/2攻撃、1/1攻撃、1/1攻撃を行うことができます。まるで爆撃機。
例2 ウツロアナザー・クルル
<いんだすとりあ>で<あくせらー>を予め封印して、変身後に発動することで<万象乖ク殲滅ノ影>を当てに行くことができます。
これは<終焉、来タレ>が付与札ということを生かした組み合わせです。
機功は<いんだすとりあ><どれーんでびる><終焉、来タレ>で十分に満たすことができます。
加えて<どれーんでびる>が<望我>の即再起に反応することもこの組み合わせが強かった要因と言えるでしょう。
例3 ウツロアナザー・ライラ
安定して、かつ攻撃力が高い組み合わせです。
当時の通常選択において刀忍(ユリナ/オボロ)と塵爪(ウツロアナザー/ライラ)は特に強力でした。
塵爪の強さは変身前の攻撃力の高さを維持しつつ、変身後は強力なカードによって獲得したアドバンテージを維持しながら強律弧を用いて勝つという流れがあります。
minarai-nanaiti.hatenablog.com
当時の<風魔招来孔>は今よりも強かったこともあり、安定した強さがありました。
また、<雷螺風神爪>か<風魔招来孔>を<虚偽>にすることで圧倒的な防御力を見せつけることもできます。
このように様々な組み合わせを考案し、環境に影響力を与えました。
しかし、様々なメガミが活躍できたというわけではありません。
変身後唯一の非全力札<終焉。来タレ>があまりにも強く、このカードを越えられないメガミは環境で苦境を強いられることになります。
例えばチカゲは毒を送ることがほぼできませんでした。
変身前に毒を送っても<残響装置:枢式>によって取り除くことで全て解決します。
変身後に毒を送るとデッキが4枚になり、ライフの消耗を抑えてしまい、結果的に相手にアドバンテージを与えることになります。
相手を苦しめるはずの毒が、変身前では機能せず、変身後は薬になってしまいました。
天音杯のレポートを見ても使用率が低いことが伺えます。
環境に終焉をもたらすことはなかったものの、ウツロアナザーを越えられるか否かがかなり重要になりました。
活路を見出したウツロアナザー
シーズン4への移行とともに<残響装置:枢式>は弱体化を受けました。
ライフをダストに送る効果の削除、変身するタイミングを限定的にする等の大幅な弱体化を受け、最初は終わったと思いました。
しかし、研究を重ねることで公認大会決勝戦まで進出できる強さになりました。
変身後の強さ以外でのウツロアナザーの強みを2つ紹介します。
(1) <蝕みの塵>の存在
相手のフレアに気軽に干渉できるチートカードです。
入れない理由はないくらいの強いです。
(一応相手が<壬蔓>を活用するデッキのときに抜くかを考えるレベル)
(2) 間合ロックに対して強い
<残響装置:枢式>が付与札になったことで生まれた価値観です。
コルヌが得意とする間合ロックを付与の納を用いてこじ開けることができます。
<終末>といい勝負をしますが対応攻撃札を持ている相手に有効な一手です。
最後に
いろいろ書きましたがこのカードはナーフ前、ナーフ後関係なく好きなカードです。
運営の新しい試みに挑戦する思いも好きですし、研究すればするほどバランス調整チームの素晴らしい調整に感動しました。
「より新しい体験の提供者」の代名詞と言えるこのカード、ぜひ一度使ってみてほしいです。
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